雨宮処凜の分析が相変わらずなのはさておき

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080522mog00m010018000c.html?inb=yt

共産党:志位委員長ネットでモテモテ(2止)次の衆院選で「ウルトラC(志位)」なるか!?


 政治家のネット人気、その先輩格はやはり麻生さんだ。昨年の自民党総裁選では追っかけもいたらしい。非正規雇用問題に詳しい作家、雨宮処凜(あまみやかりん)さん(33)は言う。「麻生さん人気はただのネタで、若者が面白がっているだけ。一方、志位さんは若者の生活実感を代弁し、感動を呼んだ。人気の質はまったく異なります」


 では、志位さんの人気は、次の衆院選にどう影響するだろう。「今の若者は共産党アレルギーはないし、支持につながる可能性は十分あります。ただ、貧困を政治に利用している、と感じさせたらダメ」


 最近は非正規雇用にあえぐ若者が、既存労組に頼らない独自のメーデーを各地で開いている。しかし、志位さんが足を運んだ話は聞かない。今シーズン、札幌、福岡など4カ所を回った雨宮さんは「来て当然なのに、との雰囲気があった」と証言する。ひょっとして志位さん、共産党色の薄い、緩やかな集まりは苦手なのか。


 すると、こんな反論が。「私から門戸を閉ざすつもりは一切ない。声をかけてもらえばどこへでも行きますよ」。でも、他党のセンセイ方は、さして歓迎されずとも、いろんな集まりに首を突っ込んでいますが……。


 雨宮さんはこうも言った。「若者が一番嫌うのは、ごりごりした組織に縛られること」。かつては青年運動でならした志位さん、こうした若者とどう接しますか。


 「若い人たちの悩みをとっくりと聞く、これがすべての出発点」。でも、こうも漏らした。「『頑張れ型』ではうまくいかない。『我々の世代はこう戦ったから、あなた方もこう戦いなさい』とのお説教は一番嫌われる」


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 実は国内の「蟹工船」ブームだけではない。米国や英国では「共産党宣言」「資本論」のマルクスがはやっているらしい。そんな中で、共産党が次の衆院選をどう戦うのか。


 「貧困や投機マネー、環境破壊で、資本主義は立ち行かなくなりつつある。大企業と米国から国民に軸足を置く政治にしよう、そして資本主義そのものでよいか、と大いに問いかけたい」。昔ながらの主張がどこか新鮮なのは、世の中が変わったからか。


 もしかして、「ウルトラC(志位)」の大躍進も? ネットの書き込みさながらのだじゃれをぶつけると、笑った。「うーん、そういう期待もね……。ただ、新しいプロセスが始まったとは思います。(過去に躍進した)1970年代、90年代にはなかった、資本主義批判の問題が正面の主題になってきた」


 社会主義の展望を語る志位さん、どこかうれしそうだ。共産党への風向きは、そして日本の社会は変わるのか。ちなみに、ネットには「名前を変えたら支持する」との感想が相次いだが、「共産党」の看板を引っ込めるつもりはないらしい。

共産党」アレルギーはネットが普及した今の若者の方が強いと思うぞ。何せ過去の文献やらが気軽に閲覧出来て、共産党が「無かった事」にしている過去が一通り閲覧出来てしまっているわけだから。

以前ならばそういった指摘は黙殺すれば良かった。仮にその場で反論に窮しても、場そのものが口頭だったり紙媒体だったりと、大勢が目に触れられない形でしか残らなかったからだ。しかし保存性、検索性に優れたネットでは黙殺という行為すらも末永く残り続け、彼らを評価する重要な要素として扱われ続けてしまう

たとえば共産党は、拉致問題をいち早く取り上げた政党である事を自賛しているが、その拉致問題にもっとも熱心だった兵本達吉議員を色々と難癖を付けて除名した事もセットで語られている事に、おそらく未だに気付いていない。

ぶっちゃけ、この提灯記事のように煽れば煽るほど読者の共産党の見る目が磨かれていき、結果的に「共産党(笑)」という結論に傾く者が増える事になる。

麻生太郎の漫画趣味が若者に受けたのは、強面(こわもて)のベテラン議員という本来の姿とのギャップと、それを隠そうとしない麻生自身の振るまいによるところが大きい(このケースに限らず「実力者の意外な一面」メソッドは若者にウケがいい)。単なるオタクコンテンツとの親和性だけで良いのならば、民主党が昔似たような路線で何の実績も無い陣笠を「若者の味方」に仕立て上げようとして見事に冷笑・苦笑・失笑を買ったケースの説明が付かない。

それに麻生太郎は企業経営者出身。傾きかかっていた麻生産業を立て直しただけあって数字に強く、その辺は著書からも見て取れる。