沖縄の声は鳩山総理に既に届いている

先日の鳩山総理の沖縄訪問で、県内移設反対で一致している地元自治体に対し、総理は辺野古移設を初めて明言した。
それについて「沖縄県民の声は届かなかった」といった類の論評などを見かけるが、これは間違っていると思う。声はとっくの昔に届いている。昨年夏の総選挙の時に。
問題は、県外移設が本当に出来るのかどうかをきちんと検証する事を(おそらく自民党関係者や支持者以外は)誰もしなかった。そこに尽きると思う。

海外での「マニフェスト」がどのような手順を経て作られるのかは分からないが、少なくとも民主党のような、どこの誰がどの文面をいつ考えたのかもよく分からず、選挙前に突如として出現するような類のものではないはずだ。
それなりの時間を掛けて第三者の検証がなされ、それなりに実行可能である事が担保された約束だからこそ、実行できなかった場合の信用失墜も大きく、だからこそ政党はマニフェストの実行に全力を注ぐ。民主党が「マニフェスト」という言葉を持ち出したのも、当初はそういった意義があると個人的に思っていたが、そうでもない事がこの半年ほどで明らかになったと思う。
民主党にとって「マニフェスト」とは、有権者の投票用紙をくすねるためのエサに過ぎなかった。